永住ビザ取得までのマイルストーンを解説!

永住権取得までの大まかなマイルストーン

こんにちは!最近の世界情勢から安定した安全な国での生活を望む外国人の方が増えてきているそうです。日本でずっと暮らしたいと思っている方は是非永住ビザの取得を検討して欲しいと思います。今回は要件はほぼ満たすと思われる方が申請した場合の大まかなマイルストーンについて解説していきたと思います。

①. 永住申請に必要な書類の取得(1~2か月)
②. 永住申請に必要な書類の作成(1カ月)
③. 最寄りの出入国在留管理局で永住申請を提出
④. 審査期間(約4~8カ月※) ※標準処理期間は4ヶ月ですが、遅れがちです。
⑤. 結果の通達

① 永住申請に必要な書類の取得(1~2か月)
永住申請は他の在留資格申請と異なり、集める書類が広範囲に渡ります。まずは永住申請に必要な書類を滞りなく集めましょう。最低限必要な書類一覧を以下に記載していますので確認してしながら準備を進めて行きましょう。

② 永住申請に必要な書類の作成(1カ月)
次に申請書や理由書の作成を行っていきます。その場合に、審査で不利になるような経歴等があったりしてやむを得ない事情等でガイドラインの要件に怪しいところがある方は、その内容に関する理由書を作成し、合理的にきちんと説明を行うことが必要です。これは専門家を入れて相談するのがベターだと思います。

③ 最寄りの出入国在留管理局で永住申請を提出
①と②で収集及び作成した書類を持参し、住居地を管轄する出入国在留管理局で永住申請を行なってください。書類に不備がなければ、申請が受理されます。書類に不備があると申請が受理されない可能性があるので、慎重に内容と過不足無いかを確認してから申請を行ってください。

④ 審査期間(約4~8カ月)
審査期間中に入管より追加資料や状況説明書を求められることも多くあります。残念ながら追加依頼を受けた場合には、出来るだけ早く対応を行うことが重要です。

⑤ 結果の通知
申請受理から約4~8か月後に結果の通知があります。許可の場合は、永住の在留カードを入管で受取異なり、永住権取得完了となります。

永住申請の必要書類について

上述の通り、永住申請をして許可を得るには、出入国在留管理局が定める様々な要件に関わる証明書類や必要書類を提出しなければなりません。それに加えて、申請書や理由書、履歴書の作成なども必要になります。これから必要書類について説明しますが、各人の在留資格や国籍等によって提出する書類が変更になる場合がありますのでここでは必要最低限の書類について解説して行きます。

① 永住許可申請書1通
※地方出入国在留管理官署において,用紙が備え付けであります。また、出入国在留管理局のホームページからもダウンロードできます。 
② 写真(縦4cm×横3cm)1葉
※申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
※写真の裏面に申請人の氏名を記載し,申請書の写真欄に貼付して下さい。
※16歳未満の方は,写真の提出は不要です。
③ 理由書1通
※永住許可を必要とする理由について,自由な形式で記載をしてください。
※日本語以外で記載する場合は,翻訳文が必要です。
④ 申請人を含む家族全員(世帯)の住民票
※個人番号(マイナンバー)については省略し,他の事項については省略のないものが必要になります。
⑤ 申請人又は申請人を扶養する方の職業を証明する次のいずれかの資料
(1)会社等に勤務している場合
在職証明書1通
⑥ 直近(過去5年分)の申請人及び申請人を扶養する方の所得及び納税状況を証明する資料
(1)住民税の納付状況を証明する資料
直近5年分の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書(1年間の総所得及び納税状況が記載されたもの)各1通
※取得する年度の1月1日に住民票を設置していた市区町村から取得ができます。直近5年以内に引っ越しがある方はご注意ください。
(2)国税の納付状況を証明する資料
源泉所得税及び復興特別所得税,申告所得税及び復興特別所得税,消費税及び地方消費税,相続税,贈与税に係る納税証明書(その3)
※住所地を管轄する税務署から発行されるものです。税務署の所在地や請求方法など,詳しくは国税庁ホームページを御確認ください。
(3)その他
次のいずれかで,所得を証明するもの
a 預貯金通帳の写し
b 上記aに準ずるもの
⑦ 申請人及び申請人を扶養する方の公的年金及び公的医療保険の保険料の納付状況を証明する資料
(1)直近2年間の年金の支払い状況が分かる資料
ねんきんネットの「各月の年金記録」の印刷画面
※日本年金機構のホームページから,ねんきんネットに登録することができます。
(2)健康保険の加入状況が分かる資料
健康保険証の両面コピー
※保険者番号及び被保険者等記号・番号が記載されている書類(写しを含む。)を提出する場合には,これらの番号の部分を黒塗りするなど,保険者番号及び被保険者等記号・番号を復元できない状態にした上で提出してください。
(3)直近2年以内に国民年金に加入していた期間がある場合
国民年金保険料領収証書(写し)
※直近2年間において国民年金に加入していた期間がある方は,当該期間分の領収証書(写し)を全て提出してください。
⑧ パスポート 提示
⑨ 在留カード又は在留カードとみなされる外国人登録証明書 提示
⑩ 身元保証に関する資料

(1)身元保証書
※地方出入国在留管理官署に用紙があります。また出入国在留管理局のホームページから取得することもできます。
(2)身元保証人に係る次の資料
次のa~cを提出してください。
a 職業を証明する資料
在職証明書等,役員の方等は会社の登記簿謄本等
b 直近(過去1年分)の所得を証明する資料
住民税の課税証明書,源泉徴収票の写し等
c 住民票1通
⑪ 了解書1通
※地方出入国在留管理官署に用紙があります。また出入国在留管理局のホームページから取得することもできます。
上記で永住申請の必要書類を解説いたしましたが、これは必要最低限の書類ですので、個別に永住申請で有利になる書類や補填しなければならない書類を追加で提出しなければなりません。
永住の審査期間について
永住の申請が無事に終わってもまだ気を抜くことはできません。永住の審査期間は4-6カ月程度あります。永住の審査期間中には追加書類の提出が発生する場合があります。
追加書類のお知らせは入国管理局から封筒で届きます。追加書類が届いた場合は必ず期限内に対応するようにしましょう。
また、2021年10月1日より、永住申請の提出書類の中に【了解書】という書類が追加されました。内容は審査期間中に転職等をした場合は直ちに入国管理局に報告しますという内容のものです。
永住申請中は転職等をして申請時から内容が変わるようなことは極力避けたほうがよいですが、やむなく転職等をした場合は必ず出入国在留管理局に報告する必要があります。

永住許可を取得するためのポイント

本記事を最後まで読んでいただき有り難うございました。今回は、永住ビザを取得するためのマイルストーンと必要となる書類について解説ししました。まずは自分が申請要件に合致しているかを確認してから申請準備を進めましょう。永住ビザは他のビザと比べて優遇条件も多いため人気の資格ですが、その分取得までの作業が複雑です。可能であれば専門家と一緒に取得を進めることが結果的に失敗リスクも低くなり効率が良いことも多いので是非検討してみて下さい。皆さんのビザ取得が上手く行くことをお祈りしています。

👇

帰化・永住ビザサポートセンター

行政書士小山国際法務事務所のホームページ